揚げ物の衣とその心地よいサクサク感は、食卓の喜びを二倍にします。
しかし、揚げ物の初心者の多くは、やり方や調理法に苦手意識を持っています。
本記事では、キッチンが油で汚れることへの不安や、火傷のリスク、そして油の正しい温度管理など、揚げ物にまつわる一般的な懸念を解消します。
この記事を機に、初心者でも自信を持って揚げ物に挑戦できるようになります。
美味しい揚げ物を自宅で楽しむための第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
初心者のための揚げ物のやり方完全ガイド
揚げ物は、初心者にとっては少々ハードルが高い料理の一つかもしれません。
しかし、基本を押さえれば、誰でも美味しい揚げ物を作ることができます。
このセクションでは、フライパンや鍋選びから油の温度管理まで、揚げ物の基本を丁寧に解説していきます。
- フライパンや鍋の選び方
- 油の種類と選び方
- 衣の基本:唐揚げと天ぷら
- 冷凍食品 揚げ方のコツ
- 温度の調節
- 衣の付け方のコツ
フライパンや鍋の選び方
おいしい揚げ物を作るには、油の温度を適温に保つことが大切なので、蓄熱性や熱伝導性に優れた「揚げ物鍋」を使うのがおすすめです。
また、フライパンで揚げ物をするときは、熱が均等に伝わりやすく、深さがあるものを選ぶことです。
例えば、直径が24cm以上で、深さが7cm以上のフライパンがおすすめです。
このサイズであれば、家庭用のコンロでも安定して使用でき、また、食材を入れた時の油のはね返りも抑えられます。
油の種類と選び方
揚げ物に適した油は、高温に強く、風味が中立的なものが望ましいです。
具体的には、菜種油や米油、そして定番のサラダ油が挙げられます。
これらの油は、200℃以上の温度に耐えうるため、揚げ物に適しています。
ただし、油の価格は品質によって異なり、一般的には500mlで約200円から600円程度が相場です。
衣の基本:唐揚げと天ぷら
衣の基本は、外はサクッと、中はジューシーに保つことです。
唐揚げの場合は、片栗粉か小麦粉(薄力粉)を使うのが基本ですが、米粉やコーンスターチなどを使う人や、いろんな粉を混ぜ合わせて使う人もいるかと思います。
天ぷらの場合は、小麦粉、卵、パン粉の順に食材に付けるのが一般的な方法ですが、小麦粉と水で作る天ぷら粉を使う方法もあります。
衣の厚さは均一にし、余分な粉は払い落とすことがポイントです。
冷凍食品 揚げ方のコツ
冷凍食品を揚げる場合、解凍せずにそのまま揚げるのがコツです。
解凍してしまうと水分が出てしまい、油はねの原因になりますし、衣が落ちやすくなることもあります。
また、冷凍食品専用の揚げ時間や温度がパッケージに記載されていることが多いので、それに従って揚げると良いでしょう。
温度の調節
揚げ物の温度管理は非常に重要です。
一般的には、170℃から180℃が揚げ物に適した温度とされています。
温度計がない場合は、竹串を油に入れて、小さな泡が勢いよく出るかを見て判断したり、小さなパン粉を油に落として、数秒でキツネ色になるかを見る方法もあります。
温度が低すぎると油っぽく、高すぎると外側が焦げてしまうので注意が必要です。
衣の付け方のコツ
衣の付け方一つで、揚げ物の仕上がりは大きく変わります。
衣は食材にしっかりと密着させることが大切で、空気を含ませないようにすることで、揚げた時にサクッとした食感を実現できます。
また、衣を付けた後はすぐに揚げるのではなく、少し置いてから揚げると衣が落ちにくくなります。
揚げ物のやり方の基礎:初心者が知るべきこと
初心者が揚げ物に挑戦する際には、基本的なテクニックを押さえることが成功への近道です。
このセクションでは、揚げ物が苦手と感じる理由や、苦手を克服するために必要なことなど、初心者が知っておくべき揚げ物の基礎知識を詳しくご紹介します。
- なぜ初心者は揚げ物が苦手と感じでしまうのか?
- はねない方法とは?
- 火加減のコントロールのコツ
- 油っぽくならないコツ
- 2度揚げは必要か?
- 初めてでも安心
- 揚げ物をするときの注意点とは?
- 火傷防止におすすめの方法3つ
- 初心者の揚げ物のやり方についての総括
なぜ初心者は揚げ物が苦手と感じでしまうのか?
「キッチンが汚れて掃除が大変」や「部屋に油のニオイがこもる」などもありますが、「油が跳ねて火傷をしそう」というのが一番苦手と感じる理由のようです。
「苦手」を克服して、揚げたて熱々の揚げ物がおうちでも食べられたら嬉しいですよね。
はねない方法とは?
揚げ物をする際の油はねは、調理中の大きな悩みです。
これを防ぐためには、食材を油に入れる前に水気をしっかりと取り除くことが大切です。
また、油の温度を一定に保ち、急激に温度が変わらないようにすることも油はねを防ぐポイントです。
火加減のコントロールのコツ
火加減は、揚げ物をする上で非常に重要な要素です。
強火過ぎると外側がすぐに焦げてしまい、弱火過ぎると油が食材に染み込んでしまいます。
中火からやや強めの火でじっくりと揚げることが、美味しい揚げ物を作るコツです。
また、食材を入れた後は温度が下がるので、少量ずつ揚げるのもコツです。
食材を入れた後は火力を調整し、一定の温度を保つようにしましょう。
油っぽくならないコツ
油っぽい揚げ物は食欲をそぐ原因になります。
これを防ぐためには、適切な温度で揚げることが最も重要です。
また、揚げた後はキッチンペーパーなどに取り出して余分な油をしっかりと吸い取らせることがポイントです。
これにより、余計な油分を落とし、サクッとした食感を保つことができます。
2度揚げは必要か?
2度揚げは、170℃から180℃で4~5分揚げてから、5~6分ほど休ませ、190℃から200℃で1分ほど揚げます。
5~6分ほど休ませて、余熱の力を使う事で、中心と外側の温度が近づいて均等に火入れが出来るようになります。
また、最後に揚げる事でカリッとなり中はジューシーになります。
ただ、2度揚げしない場合でも、揚げてる最中に、時々油から取り出して空気に触れさせることで、水分が抜けやすく表面がカリッと仕上がりやすくなります。
無理に2度揚げしなくても十分美味しく仕上げることはできますが、どちらが良いかは好みによるでしょう。
初めてでも安心
初めて揚げ物に挑戦する方でも安心してください。
基本的な手順をしっかりと守れば、失敗することは少ないです。
食材の準備から油の温め方、揚げ方まで、一つ一つのステップを丁寧に行いましょう。
また、最初は簡単な食材から始めることをお勧めします。
何回も調理を繰り返して経験していくことで、手順を覚えて、上達していくことでしょう。
揚げ物をするときの注意点とは?
揚げ物をする際には、いくつかの注意点があります。
油は高温になるため、火傷には十分注意してください。
また、水分が油に混ざるとはねる原因になるので、下味の調味が調味料が残りすぎていると焦げる原因にもなりますので、食材はよく乾かしてから揚げるようにしましょう。
そして、使用した油は適切に処理することも大切です。
古い油は新しい油の品質を下げるため、定期的に交換することをお勧めします。
火傷防止におすすめの方法3つ
耐熱・完全防水のキッチン用手袋を着用する
耐熱・完全防水のキッチン用手袋を着用して、油のハネの火傷を防ぐことができます。
耐熱性があることが重要になります。
ビニール手袋や耐熱じゃない布手袋の場合は、ビニールが溶けて貫通したり、熱が染みて余計に火傷の原因になったりするので、必ず耐熱・完全防水のキッチン用手袋を使用してください。
油が跳ねにくい揚げ物鍋を使う
特に返しが付いている揚げ物鍋を使うことで、返しで油ハネが防ぐことができます。
外側がガードされているので、大きな油ハネの大半を防げます。
温度計がついている鍋は、より機能性が良いです。
オイルスクリーンを使う
オイルスクリーンは、ステンレス製のネットです。
オイルスクリーンを使うことで、揚げ物でも油ハネを防ぐための蓋が出来ます。
普通に蓋をしてるわけではないので、完全に油ハネを防げるわけではありませんが、火傷をするような油ハネは防ぐことができるでしょう。
初心者の揚げ物のやり方についての総括
記事のポイントをまとめます。
- 初心者は揚げ物を苦手と感じる理由は、キッチンの汚れや油のニオイ、火傷の恐れがあるため
- 揚げ物の際には水気をよく取り除き、油の温度を一定に保つことで油はねを防ぐ
- 適切なフライパンや鍋を選ぶことが重要で、蓄熱性や熱伝導性に優れたものが推奨される
- 揚げ物に適した油は高温に強く風味が中立的なもので、菜種油や米油、サラダ油が適している
- 衣は外はサクッと、中はジューシーに保つことが基本で、均一な厚さと余分な粉を払い落とすことがポイント
- 冷凍食品を揚げる際は解凍せずにそのまま揚げることで、油はねを防ぎ衣が落ちにくくなる
- 揚げ物の温度管理は重要で、170℃から180℃が適温とされている
- 揚げた後はキッチンペーパーに取り出して余分な油を吸い取らせることでサクッとした食感を保つ
- 2度揚げは中心と外側の温度を均等にし、カリッとジューシーな仕上がりを目指す方法
- 衣の付け方は食材にしっかりと密着させ、空気を含ませずにサクッとした食感を実現する
- 揚げ物に挑戦する際は基本的な手順を守り、簡単な食材から始めて経験を積むことが上達の近道
- 揚げ物をする際は火傷に注意し、食材はよく乾かしてから揚げ、使用した油は適切に処理することが大切